院長の部屋

今期のインフルエンザ予防接種

 レントゲンが完全に電源が入らなくなって、交換部品ももうないので、完全に入れ替えの予定になりました。さすがに15年も経つといろいろ故障やらで修理とか交換になって、大変です(´・ω・`)。

 本題から逸れましたが、今年のインフルエンザ予防接種ですが、どうしようか非常に悩んでいたのですが、わずかですが手に入るようですので、点鼻のワクチンも今年から導入することとしました。

 何が違うかといいますと、
 ・皮下注射ではなく、鼻に直接ワクチンを入れる=痛くない
 ・13歳未満では皮下注射であれば2回接種であったものが、点鼻では1回で終わる
   (ただし費用については、2回分の接種費用よりは、やや高くなりそう)
 ・ただし、2歳以上、19歳未満のみ

 今期から発売になるのは分かっていたのですが、効果の程などはっきりしないことと、そもそも今期の発売量がかなり少ないというのは聞いていたので、今期は様子見ようとも思っていたのですが、1回接種で済んで痛くもないとなれば、手に入る分はやってみようと思った次第です。何より、既に来期分は今までの注射ワクチンの生産をストップするメーカーもあるため、来期以降は成人以外は半ば強制的に点鼻に切り替えざるを得ないことも分かっているからです。

 まだ予約も開始していませんが(あくまで予定ですが、すぐにでも予約し始めて、10月からすぐにでも希望者には接種開始となる予定です)、点鼻ワクチンについては希望の先着順かなと思っています。今の時点では効果も断言できずどっちが良い悪いでもないのですが、1回で済むというのはかなりの利点だと思います。今までの不活化ワクチンと違い生ワクチンですので、メリットデメリットありますが、重度の卵アレルギーとゼラチンアレルギー以外はそれほど心配しておりませんので、1回で済んでしかも痛くないとなれば、小さい子供ほどメリットがあるのではないかなー、と思っています。他の定期予防接種と同時に行うのも都合がよいと思っています。

 予防効果は・・・・型が合っていれば、注射でも点鼻でもそれは、ある程度効果は期待できます。型が予想とずれるといずれにせよ、となるでしょう。こればかりは何とも言えないところです。

 インフルエンザ予防接種の費用補助が出る自治体の場合は、一部まだ確認中ですが、1回分ですが補助使用可能となるようです。

 

 追記です。

 いったん点鼻ワクチン販売延期になっておりましたが、正式に再決定しましたので、恐らく10月第二週からは使用できます。
ということで、以下のスライドを参考にして、どうするか決めていただければと思います。

 

テキスト表示でなくて画像にしてあるのはいろいろ大人の事情があるのですよ。トップページに載せていないのも同じ理由です。まあ、全く同じ案内を院内では表示してありますので、差し支えないと思います。

本年度の自治体の補助があるところは、12月いっぱいまでですし、そもそもインフルエンザはずっと消えずに今でもいるぐらいですから、ぎりぎりまで待たずに、やれるうちにやっておくのが良いと思います。

点鼻ワクチンに関しては海外でのある程度のエビデンスはありますので、効果としては個人的な意見としては何も変わりないと感じています。特段良くなっているわけでもないのが正直なところですが、何より小さい子供であればあるほど、痛い思いをすることがなくなるということ、さらに加えて1回の接種で済む、というのはすごく大きな点だと思っています。

↑にも書いたので繰り返しになりますが、来年以降は小児科では多少強制的に点鼻ワクチンに切り替えざるを得ないと思われますので、基本的には点鼻ワクチンのほうをお勧めする次第です。今年に限っては数に限りはありますので希望者全員とはいかないかもしれませんが、今の時点ではまだまだ余裕がありますので、是非お早めに予約してください。

 

(2024年9月)